30代に購入した住宅を、新築に建て替えた今回の施主様。無駄を省いたコンパクトな平屋は、50代の施主様のこれからを見据えた設計が随所に施されています。
当初、施主様は30代で購入した住宅をリフォームするか、新築を購入するかで悩んでいました。そこで、今後どんな暮らしをしたいかヒアリングし一緒に資金計画を立てたところ、新築購入を決意されました。
50代からの家づくりとあり「老後もゆっくりと暮らせる家」をテーマに設計を展開。老後も過ごしやすい平屋にし、コンパクトだけど実用的な住まいを実現させました。老後に家を売却することも考え、外観も普遍的なシンプルデザインにまとめています。
施主様が特にこだわったのがガレージです。愛車の「ボルボS90 Royal エルメス」は日本に30台しかない貴重な車。大事な愛車を守るために、ガレージにはコストを惜しみませんでした。年齢を重ねたから分かる、自分にとって本当に大事なもの。そんなこだわりをマイホームに反映しています。
約15帖のLDKは勾配天井の高さを利用し、より開放的な空間を演出。キッチンもコンパクトにし、広々としたリビングを確保しています。また、天井が高い分、丸型のライトを垂らし360°を照らすようにしました。どこにいても明るさを感じられます。
ちなみに、インテリアは愛車に合わせて紺色をメインカラーにしています。自然素材を使ったナチュラルでシンプルな空間に、施主様のお気に入りカラーがよく映えます。
南向きの大きな窓からは、太陽の光がたっぷりと入り、部屋全体を明るく照らします。自然をいつでも身近に感じられるのは平屋ならではの魅力と言えるでしょう。
光がより入るよう天井近くにも小さな窓を設置。時間によって光が入る位置が変わり、影の姿や、部屋全体の表情も変化します。1日の時間軸を室内にいながら感じる、そんな空間設計です。自然がもたらすゆるやかな時間の流れに身を委ねる、心地よい時間をかみしめて。
リビングとつながる小上がりは寝室に。小上がりに上がることでリビング空間との切替だけでなく「寝室で休む」という気持ちの切替にもなります。1階しかない平屋だからこそ、こういった細かな空間設計が本質的な暮らしやすさを左右するのです。老後は、一度腰をかけて移動できるというメリットもあります。
最初、施主様は「老後は賃貸でいい」と話していましたが、今はマイホームでの暮らしを大変気に入っています。また、今回の平屋も長期優良住宅の性能を満たしているので、老後も「資産」として残せます。
生涯という長いスパンで考え、永く住まうための家を建てる。センチュリーホームならではの思いが詰まった平屋となりました。