外断熱工法には空間をムダなく使えるというメリットもあります。S様邸ではそのメリット最大限に活かしました。1階には廊下をなくし、小上がりの和室と一体感を持たせたLDKを配置。縦の広がりを生み出す吹き抜けは、家族の気配を感じられるだけでなく、冬場でも1階のヒーター1台で家中を暖かくすることで、経済性を高める効果ももたらします。

デザインのテーマはカフェのような雰囲気。アンティーク調のブルーの扉や、建具や造作収納に使用したムク材で、ナチュラルな世界観を追求しました。設計とインテリアそれぞれに担当者がいるため、「的確な提案をしてもらえました」と満足していただけたポイントのひとつです。

また、雰囲気を損なうことなく使い勝手の良い収納にもこだわりました。玄関に設けた土間収納は、キッチンにも直接出入りできるため家事動線も◎。地窓を取り付けることで、玄関ホール全体の雰囲気をカフェライクに演出する狙いもあります。お子さんたちの帽子をディスプレイ感覚で飾っていると聞き、想いに応えることができたと嬉しく思っています。

お子さんへ目が届くようにフルオープンにしたLDK。敷地面積以上の広さを感じられます。

2階のホールからリビングを臨む風景。吹き抜けを設けたことでお子さんがどこにいても気配を感じられます。

外観は色づかいでスタイリッシュな印象に。スリット窓や上げ下げ窓がデザインのアクセント。

壁面の造作収納や2方向から取り出せるカウンター上のミニ収納など細部までカフェのような空間をイメージ。

ご主人たっての希望で設けた小上がりの和室。タタミをフローリングと同色にして広がりを持たせました。来客時にはロールスクリーンで仕切ることもできます。